残業で残ったオフィス。もう誰もいない。
帰ったはずの後輩が、あなたの椅子の背もたれに手をかけて、耳のすぐそばで笑っています。
「先輩。まだ仕事、終わってないんですか?」
耳に息を吹きかけられただけで、体が跳ねる。
それを見て、彼女はもっと楽しそうに笑う。
彼女はあなたの弱いところを、もう全部知っています。
耳の穴も、耳の裏も、首筋も。
ゆっくり、ねっとり、逃がさないように舐めながら――手はずっと、あなたを焦らし続ける。
「まだ触らせてあげない」
「出したら、ダーメ。がーまーん」
十からのカウントダウン。
ゼロまで我慢できたら、褒めてもらえる。できなかったら――もう一度、最初から。
乱暴なことは何ひとつしません。
ただ優しく、粘着質に、あなたが音を上げるまで焦らし続ける。
**耳と、声と、手だけで完結する12分間**です。
イヤホン・ヘッドホンでお聴きください。