総枚数(本編+差分):192
部室での鉢合わせのあと。走り去ったラミィ先輩に、君は部室裏でようやく追いつく。
「……本気じゃないわけないじゃん。好きでもない男、家にあげるわけないでしょ……?」
高嶺の花は、ずっと君の’彼女のつもり’だった。
君はずっと、’大人の気軽な関係’のつもりだった。
誰も嘘はついていない。ただ、言葉にしなかった「つもり」が、最初からすれ違っていただけ。
それでも、泣き顔のまま「まつりちゃん、大事にしてあげなよ」と笑う先輩を、君は放っておけなかった。
「デートの約束、したじゃないですか。約束は約束ですし……行きませんか?」
彼女のまつりにもちゃんと話して、先輩とはこれっきりだと約束して。
――これは、けじめのためのお詫びデート。そのはずだった。
水族館。’いい先輩’の顔で笑うラミィ。ニット越しの胸に、つい目がいってしまう君。
そして帰り道、予報外れの土砂降り。
「雨宿り……ラブホしか空いてないんだけど……いいよね?」
何もしない。もう、そんな関係じゃない。
そう決めていたのに――風呂上がりのバスローブは肩から落ちて、先輩はきょとんとした顔で君の上に座ってくる。
「彼女じゃ揉めないおっぱい……どうかな? ……どっちが好き?」
――こんなの、抵抗できるわけがない。
’これっきり’のはずだった夜の終わりに、先輩は笑って言う。
「セフレになってあげる(はーと) まつりちゃんには、内緒だよ?」