あらすじ
あの夜の剃毛から数日後、再び佐伯書店のお泊まりの夜を迎えた佐伯清美(42)と西野武史(20)。
激しく体を重ねた余韻の中、清美が甘えるように武史のペニスに唇を寄せようとしたその瞬間、彼女の鼻腔を微かな「別の女の香水と情欲の残り香」がかすめる。
動揺する清美に対し、武史は悪びれもせず、バイト先のクリーニング店で働く白鳥美咲(36)とも関係を持っていることを暴露する。
しかもそれは、他ならぬ清美自身が武史を商店街に引き止めるために紹介した知人だった。
自分が蒔いた種が首を絞める毒針となったことに絶望し泣き崩れる清美だったが、武史から美咲がベッドで見せる淫らな姿――「アンアン」と可愛い声を上げて鳴き、クリトリスを触られるだけで全身を痙攣させるという意外な裏の顔を聞かされたことで、清美の心は激しい嫉妬と狂気に火をつけられる。
「あの女に負けたくない」「私の方が深く愛されていると証明したい」――歪んだ独占欲と、同じ男を共有する共犯関係の快楽に囚われた清美は、理性のタガを外してさらに深く武史の肉体と泥沼に溺れていく。
翌日、書店を訪れた美咲と表向きは穏やかに挨拶を交わしながら、清美の腹の底では二人の女を縛る愛欲の蜘蛛の巣が静かに広がっていくのだった――。
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