警視庁捜査一課の若手刑事・原田由紀のもとに届いた、一切の差出人不明の白い封筒。そこには六年前に閉鎖された東京湾の人工島「第零研究棟」の写真と、「六年前の真実を知りたければ、一人で来い」という不穏な文字が記されていた。
未解決のまま闇に葬られた事件と、自分と同じ名前を持つ謎の女性の影を追い、由紀は単身で孤島の研究施設へと足を踏み入れる。しかし、そこで待ち受けていたのは、冷酷な殺●犯が仕掛けた巧妙な罠と、由紀の過去を揺るがす衝撃の真実だった。
閉ざされた廃墟の中で、剥き出しの狂気と暴力に追い詰められながらも、刑事としての誇りを胸に抵抗を続ける由紀。すべての謎が収束する「最後の部屋」で、彼女が目撃するものとは――。そして、終わったはずの悪夢が再び動き出す衝撃のクライマックスへ。