---これは中年デブハゲチビの俺が催●アプリを手に入れた物語---
俺の名前は田中。デブでハゲで、少し小汚い。でも、俺には不思議な力があった。それは
俺のスマホに入っている、誰もが言うことを聞いてくれるアプリ。今日も俺はアイドルラ
イブの会場に潜り込んでいた。ステージに立っているのは、俺が大好きなアイドル、望月
杏奈。銀色のツインテールが、ライトに反射してキラキラと輝いている。小柄で華奢な体
に、可愛らしい衣装。ステージの上では、別人のように元気になっている。
「……あの、えっと……」
ライブが終わって、杏奈は控室に戻った。俺はその控室のドアを開け、こっそり中に入り
込んだ。杏奈は一人で、疲れた様子で椅子に座っていた。俺はスマホを取り出し、杏奈に
向けて画面を開いた。
「杏奈ちゃん、これ見てごらん」
杏奈は俺のスマホの画面に目をやった。その瞬間、杏奈の瞳がガラス玉のようになった。