「体が開いた選手から、出します」
先発で出たい。ただ、それだけだった。
コーチの言葉は最初、たしかに指導だった。
【あらすじ】
佐藤美緒、32歳。市民リーグのママさんバレー2年目。
〇校まではバレー漬けだった。県の決勝で「経験者を出す」と外され、
全国のコートに一度も立てないまま、選手としての時間は終わった。
結婚して十数年。体は重くなった。
それでも膝の使い方と、落ちてくるボールの読みだけは残っている。
新しく来た外部コーチの黒田は、練習を眺めてこう言った。
「〇校でやってましたね。まだ体が覚えてますよ」
選手として見られたのは、久しぶりだった。
その日から、練習後の居残りが始まる。
ストレッチの補助。内腿に置かれたまま動かない手。
「もっと体をほぐした方がいい。佐藤さんなら、このチームの軸になれます」
翌週、メンバー表の端に名前が載った。動きは本当に戻ってきた。
やがて場所は、鍵のかかる体育倉庫へ変わる。
「先発は、残ってメニューを消化した人から」
――コーチ。これ、指導じゃないです。
――分かってます。でも今の佐藤さんは、体が正直ですよ。
試合前日の「メニュー」。勝った夜の「続き」。
そして名前が消えた週、美緒は自分から倉庫の扉を閉めた。
「何でも、やります。出して、ください」
声を殺したまま、記録を残される。
次の試合、美緒はコートに立っている。
【収録内容】
・本編(セリフあり)250ページ
・セリフなし版 250ページ
・合計 500ページ
・JPG / 832×1216
・「01_セリフあり」「02_セリフなし」の2フォルダに分けて収録
【登場人物】
佐藤 美緒(32)…… ママさんバレー2年目の人妻。元〇校バレー部。丁寧で、真面目。
黒田 修一(48)…… 新しく来た外部コーチ。
佐藤 大輔(夫)…… 営業で帰りが遅い。今日も「遅くなる」とだけ届く。
【ご注意】
・本作は画像生成AIで出力したイラストに加筆・修正を行って制作しています。
・登場人物はすべて18歳以上の成人です。
・すべて架空のフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
・モザイクはFANZA規格で処理済みです。