バレー部の絶対的エース・柊あかりは、恋人の高城蓮と将来を誓い合う仲。体育館の用具係・沢田亘のことは、空気のような「格下」としてしか見ていなかった。
ところがある日、蓮との甘い時間を偶然録画されてしまう。県大会の強化合宿で蓮が体育館を離れた隙に、亘はその映像を突きつけ、静かに、しかし確実にあかりを追い詰めていく。「部にもバレるよ、蓮にも」――屈辱と自己嫌悪のなか、あかりは「口だけなら」「今日だけ」と自分に言い聞かせながら、一線をひとつずつ越えていく。
物わかりのいい彼氏を持つ幸福と、地味な用具係にだけ晒す本性。表向きは何も変わらないエースの仮面の下で、あかりの体と心はゆっくりと、しかし確実に作り替えられていく――。見下していたはずの相手に、どこまで堕ちてしまうのか。