宮廷に仕える薬師エレオノール。
理知的で、誰に対しても丁寧で、少し冷たい──夫を愛する、お堅い人妻。
けれど夜の調合室で、彼女は禁制の媚薬をこっそり調合していた。
夫との夜がうまくいかない、その悩みを誰にも言えずに。
「夫にも、宮廷にも……言わないで、いただけるんですね……?」
秘密と引き換えに差し出した体。
声を殺して耐えるはずだったのに、作業机の上で、書庫の書架の陰で、体が先に覚えてしまう。
そして最後は──夫婦の寝室、夫の匂いが残るベッドの上で。
「薬なんか要らない……あなたがいれば……」
赤いメガネがずれるほど乱れ、夫と比べて、自分から種をねだる。
お堅い人妻が完全に堕ちるまでを、男の視点で描く全4話。