星間から深海まで、追う者と追われる者の背徳の迷宮――
警視庁の敏腕警部にして、妖艶な色香と冷徹な知性を併せ持つ「警視庁の女狐」――野上冴子。
夜の港湾、密林の地下、封印された密室。彼女の前に立ちはだかるのは、法の網を逃れた怪異、異星人、そして未知の巨大生物たち。
極限の潜入捜査で待ち受けていたのは、理性を焼き尽くす異質な媚薬、包帯の呪縛、そして逃れられない圧倒的な肉体の圧力。
身体の奥底まで痺れるような甘い快感に溺れ、誇り高き肉体が乱れていく――。
だが、絶望の淵に沈みかける冴子の瞳から、冷徹な光が消えることはない。
「警察を舐めないことね……」
快感の余韻のなか、秘めたる切抜(切り札)で形勢を逆転させる、孤高の女狐の華麗なる反撃劇。
プライドと快感が交錯する、ハードボイルド・アンソロジー全5編。