「私が愛した男は、死んでいた。――でも、あの夜のぬくもりは本物だった。」
記憶と証拠が狂い出す、極限の心理サスペンス・長編ミステリー!
【あらすじ・紹介文】
警視庁の冷徹な女狐・野上冴子は、新興企業の不正を追う情報提供者・篠崎悠人と出会う。
運命に導かれるように、二人は雨の夜に互いの身体と心を重ね合わせた。
しかし翌朝、ホテルの一室で篠崎が密室殺害される。
現場に駆けつけた冴子が見た死体は、昨夜の男と顔も指紋も声紋も完全一致する「同一人物」だった。
――だが、冴子は確信する。「私が愛した男は、殺された彼ではない」。
ホテルの監視映像から消えた「13分間」、被害者が遺した二つの結婚指輪、そして隠された人工島の記憶偽装技術。
刑事としてのプライドと、消えない記憶の狭間で、冴子が辿り着く衝撃の真実とは――?
大人の色気と緻密なトリックが交錯する、スリリングな長編心理ミステリー開幕。