――その島に足を踏み入れた瞬間から、悪夢の歯車は回り始めていた。
警視庁の敏腕刑事・野上冴子のもとに届いた一通の封筒。そこには、十年前の孤島で撮影された男女七人の集合写真と、『七人のうち、まだ真実を隠している者がいる』という不気味なメッセージが添えられていた。
嵐で閉ざされた孤島の洋館。そこで起きた第一の殺●を発端に、冴子は次々と牙をむく陰謀と、絶望的な暴力の淵へと追い詰められていく。死んだはずの女の出現、暴かれる違法な人体実験の記録、そして組織のトップに君臨する黒幕の存在……。
すべての鍵を握る「十年前の事件」の真相とは何か?
絶体絶命の屈辱と恐怖を越え、孤高の女刑事が巨大な闇に鉄槌を下す!
――そして事件は、東京湾に浮かぶ新たな「牙」へと繋がっていく――。
愛憎と裏切りが渦巻く、ハードボイルド・サスペンスの決定版!